お金持ちが小銭も大切にするのはナゼ?


1円をバカにする者は1円でなく、という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。私の場合、親がよく口にしていましたので、それこそ耳にタコができるほど聞いてきました。説明するまでもないかもしれませんが、1円くらい、と小銭を粗末にする人は、いつか1円や2円で困ることがある、という意味です。

1円や2円で困る状況というのは想像しにくいですが、充分にあり得ることです。例えば19800円のバッグがあって、今買わなければなくなってしまうという状況の時、1万9799円しかなければ、買うことができません。たった1円足りないだけでも手に入れられないわけです。この際、クレジットカードで買うという選択肢は除外しましょう。普段なら1円が落ちていても見てみないフリをする人が、必死になって1円がどこかに落ちていないかと探すのではないでしょうか。1円もお金はお金、大切に扱いましょうという戒めの言葉です。

お金持ちは決して1円、2円を粗末にしないとも言います。1円玉や5円玉のような小額硬貨であっても、決してそこらへんに放置したり、落として知らん顔をしたりはしません。お金を持っている人に限ってケチで、1円単位まできっちりと割り勘にする、というのも同じ理屈です。割り勘にするなら中途半端なことはせず、割り切れるところまできちんと割ろうというのは、1円でも2円でも大切なお金だと考えているからです。

お金持ちがなぜそれほどまでに小銭を大切にするのか、それは決してケチだからではありません。1円2円の大切さがよく分かっているからです。誰だって千円札であれば粗末には扱わないでしょう。財布からヒラヒラと落ちてしまったら、必死で拾うはずです。しかし1円玉を千枚集めれば千円になります。千円札は大事だが1円玉は大事ではない、という考えは、お金全体を大事にしない考えです。

選挙の票を例にすると分かりやすいでしょう。

選挙で勝つためには投票してもらわなければなりませんが、100万票以上の票を獲得して当選する議員も、有権者の1票1票が投票してくれたからこそ当選できます。1人で100票、200票と投票できるわけではありませんので、1票1票が大切です。有権者の声に耳を傾けず、たかが1票と考える議員は、決して当選できないでしょう。

お金に恵まれている人、いわゆる成功者が口を揃えていうのは、お金に好かれなければならない、という考えです。大切なお金に好かれるようなお金を扱いをしなければならないと考えており、それを実践しています。お金に意思などないのだから、お金に好かれる、好かれないなんて考え方はおかしい、と思う人もいるでしょう。そう思う人は、決してお金持ちになれません。

確かにお金に好かれる、という考え方は非科学的です。しかし、金持ちが口を揃えて言うのですから、やはりそういったことはあるのではないかと私は思います。お金に好かれる、お金のほうから寄ってくる、そんな言い回しは頻繁に耳にします。ただの思い過ごしであれば、1人くらいそういう考えをバカにする金持ちがいてもおかしくはありません。しかし、お金を大切に扱うかどうかなど関係ない、と切って捨てる金持ちに私は会ったことがありません。

大切にすればお金のほうから寄ってくる、と皆が口を揃えて言い、言っている人が本当にお金を持っているのですから説得力があります。

たとえ非科学的であっても紛れもない事実、科学で説明できない現象、そういうものは実際にあると思います。お金に好かれる、好かれないという話もそのひとつではないでしょうか。

お金に好かれるためには、1円であろうと10円であろうと大切にしなければなりません。言うまでもないことです。小銭ももちろんきちんと財布に入れて、大切に持ち歩きます。女性の場合は、札入れと硬貨入れがひとつになった財布を持っていてもおかしくはありません。しかし、男性の場合は、小銭で膨れ上がった財布をいつも引っ張り出すのは決して格好の良いものではありません。札入れと硬貨入れを別々にするのがスッキリするでしょう。

間違っても硬貨だけをポケットに直接ジャラジャラと入れるようなことをしてはいけません。大切なものは、ポケットに入れるにしても必ず何かに包んでから入れるはずです。硬貨にもちゃんと財布という入れ物があるのですから、入れてあげましょう。

先日、ある芸能人が、年に1度は財布を買い替えると言っていました。大切なお金に入っていただくのだから、と10万円以上もする高価なブランド物の財布を使っている、とのことでした。ただ、私は別に高価な財布にする必要はないと思います。安価な財布が失礼だとは思いません。頻繁に買い替えて常にきれいな状態の財布を使う、というのは大切なポイントだと思いますが、高価でなくても良いでしょう。年に1回程度、買い替えれば十分ではないでしょうか。

お金に気持ち良く入ってもらって、お金に好いてもらう第一歩だと思います。


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