古来より『ラッキーフィッシュ』、『天眼』、『神の眼』、『魔除け』といわれ重宝されてきたガルーシャ(エイ革)を使った長財布の魅力をご紹介します。

ガルーシャ(エイ革)長財布の魅力!

一般的な革は、表面に加工がされていないものになると水に弱いという特徴を持っているため、水にぬらしてしまえばシミになってしまったり、雨の日や湿気が多い梅雨の時期にはポケットに入れていると革の色が洋服についてしまうこともあります。

そんな革のダメージもガルーシャ(エイ革)は克服することができ、もともと水の中の生き物でもあるので耐水性に優れています。しっかりとした丈夫な厚みがあることも耐久性にプラスとなるものの、そのかたさから加工が難しいためにアイテムとしては小さな財布にされることも少ないものです。

作られている数がもともと少ないためにデザインのバリエーションも少なく、厚みや模様の印象からからハードなイメージのデザインが主流です。黒に染められてバイクやロックが好きな人に向いているデザインが多いのですが、他にも探してみれば女性にもぴったりなカラフルな色に染められてかわいいイメージで作られているものもあります。

エイ革は、エイの種類の中でもアカエイを使用した革になります。海外ではガルーシャという名称で呼ばれていて、家具や装飾品として利用されるなど有名ではあるのですが、日本であればファッションアイテムというよりも丈夫でかたく摩耗性にも強く、汗や水分などの水にも強いという点から日本刀や鎧に使われるなど、昔から命を守るための武器として利用されてきた革でもあります。

小銭入れのようにまめに利用するアイテムであっても、頻繁に出し入れしてもほとんど使用感を感じられないほどの丈夫さがあるというメリットにプラスして、エイ革が選ばれている魅力に独特の模様があります。

エイの表皮をそのままに利用したものでは、突起状のざらざらとした鱗の風合いをそのままに感じることができますが、突起を研磨して断面を見せるというポリッシュ加工が施されたものもあります。ポリッシュ加工をかけると小さなドット模様がくっきりとあらわれるようになり、海の宝石を散りばめたかのような美しい模様に人気があります。

スティングレイハートは幸運の印

さらに、エイの背中の中心部分にはスターと呼ばれている模様が入っています。

目のような形をしていることから天眼とも呼ばれており、天眼は人の目には見えない先のことが見通せる千里眼の力を持っているとされています。一匹のエイにたった一つだけのスターが入っていることになるので、エイ革の商品でもスター入りになるとよりプレミア感が出るとともに、スターは幸運の印としても知られています。

財布は、耐久性やデザイン性、使い勝手なども重要なのですが、お金が貯まるようにと願いをかけた縁起物が取り入れられていることがあります。東南アジアでは、エイの神の目を持つ魚でもあるラッキーフィッシュとして信仰されており、さらにスターが財布に柄として入っていれば願いをかなえてくれたりお金が貯まるおまじないにもなります。

スターが入ったエイ革となると、非常に貴重なことから高価なアイテムともなってしまいます(スターが大きければ大きいほど高い)。

しかし、牛革なら手入れ次第で30年もつとも言われる中で、エイであれば100年ももつことから一生ものとして使い続けることができます。

さらに、牛革のように面倒な手入れの必要もありません。もしもお手入れをするのであれば、固く絞ったタオルでまわりを拭き取るだけです。光沢を出すための専用のクリームもあるのですが、表面の凹凸は人間の歯と同じリン酸カルシウムでもあるので、乾いた布で磨くだけでも光沢を出すことができます。

鱗模様はエイによっても大きさや配置が違ってくるため、その模様も世界でたった一つだけのオリジナル模様ということになります。財布は意外と他の人からも見られていることになるので、エイ革であればさりげないおしゃれやこだわりをアピールすることができるのでおすすめです。

⇒ スティングレイ長財布の魅力と手入れ方法