科学が発達した今でも、私たちの生活にはたくさんの言い伝えや
おまじないといった非科学的なものが受け入れられています。
一般庶民だけでなく、大企業の経営者や有名なスポーツ選手さえも
ジンクスがあったりするそうです。
私たちが毎日のように目にするカレンダーにも、
実は科学的根拠がないものが詰まっているって知っていましたか?
日にちには、○月△日といった日付のほかに、
七曜に基づく月・火・水・木・金・土・日といった曜日をはじめとし、
大安・仏滅で知られる六曜、六十千支・二十四節気・選日などに基づく呼称があります。
これらには科学的根拠はないものの、「結婚式は大安」のように生活の中にごく自然に入り込んでいます。
毎年、年賀状を書く季節になると来年の干支が話題になりますが、
日にちにも干支が取り入れられています。
その中にある巳の(みのひ)は、金運アップが期待できる日として知られています。
この「巳」は蛇を表し、蛇は山の神や水の神、または神の使いともいわれています。
また、脱皮を繰り返し長く生きる蛇は、縁起物としても知られ、
「蛇の夢を見ると縁起が良い」という言い伝えもあります。
蛇の中でも、白蛇は弁財天の遣いといわれ、金運に結びつくといわれています。
弁財天は七福神の中で、紅一点の神様。琴を奏でる女神さまといった印象があるでしょう。
弁財天のルーツは古代インドにあり、水の神サラスヴァティーだといわれています。
水がさらさらと流れる川の音が、まるで音楽を奏でているようだということで
音楽の神ともされたようです。日本で知られる弁財天の姿は、
琴を持ち音楽の神という印象がつよくなっていますが、
弁財天を祭っている神社は水辺に建てられていることも多く、
水の神という要素も引き継いでいます。
弁財天は音楽の神ということから広がって、芸術・知恵の神様としても知られています。
実はこの弁財天、「弁才天」と書くのが正式です。
しかし、「べんざいてん」との読み方から「財」の字をあてはめ、
財運をもたらす神様としても信仰されるようになって今に至ります。
では、蛇の話に戻りましょう。白蛇は弁財天の遣いとされ、
願い事を託すと弁財天に届けてくれるといわれています。
そこから、白蛇は商売繁盛、金運、幸福を招くとして信仰されるようになり、
巳の日は金運アップに効果がある日とされています。
巳の日は財布を購入したり、宝くじを買ったりするのに良い日です。
そういえば、ヘビ革の財布は金運をアップしてくれるアイテムとしても知られていますね。
また、蛇の抜け殻を財布に入れると金運がつくといわれています。
そして、巳の日の中でも60日に一度巡ってくる己巳の日は、
特に弁財天にお参りするとご利益があるといわれています。
己巳の日は金運アップのパワーが強くなりますので、
購入した財布を使い始めるのにおすすめの日です。