「華僑」と聞いて、みなさん何を思い浮かべますか?
「お金持ち」「ビジネスに長けている」「資産運用が上手」……
等々、お金を増やすのが得意というイメージが定着しているのではないでしょうか。
ここでは、そんな華僑の人たちのお金の捉え方に着目し、お金が貯まる財布の持ち方のヒントをつかんでいきましょう!
華僑は「死に金」を嫌う!
私たち日本人は、お金に関して未熟だとよく言われます。
その意味は、お金を活かしたり、増やしたりする方法に疎いということ。
お金があれば使わずに貯めようとするのが、一般的な日本人の考え方です。臨時収入があったとき、「貯金しよう」と考える人が多いのではないでしょうか。
「投資しよう」と考える人は、少数派だと思います。
華僑の人たちにとって、お金は貯め込んでそこから消費するものではなく、次につながる使い方をすることでさらに増やすもの、循環させるものです。
つまり、「生き金」です。
彼らのお金の使い方は独特で、同じお金でもその用途によって扱い方を変えています。「ビジネスのためのお金」だと考えれば、惜しまずに使います。冨を増やすためのお金をケチっていては、さらなる富を生むチャンスを失ってしまうからです。
また、「人に食事をおごったお金」は、彼らの感覚では「人の財布に貯めるお金」です。
華僑の人たちは、人と一緒に食事をしたら割り勘にはせず、かならずどちらかがおごる形をとるそう。そうすればおごられた方は今度は自分の番、と次の機会を作ろうとしますし、そうすることによって互いの距離が縮まります。先日おごったんだから今度はおごってよ、と気軽に誘うこともできます。
おごることによって自分のお金が相手の財布に入っている、という感覚を持っているからこそ取ることができるコミュニケーションです。
では、「死に金」とは何でしょう?
それは、「次につながらない浪費」です。
たとえば、どんなにお金を持っていたとしても、家族旅行ではエコノミークラスに乗るそう。プライベートの旅行でファーストクラスに乗っても、そこから次には繋がらないからです。
もちろん、彼らだって時々は贅沢をします。
しかし、高価な持ち物を買ったり、不相応な場所に行ったりすることを、単なる「ちょっとした贅沢」では終わらせません。華僑の人たちは、こういった「贅沢」と思われることは、「将来それにふさわしい人物になるための勉強」と捉えます。
たとえば、絵画に詳しくなるためには本物をたくさん見なくてはなりません。複製ばかり見ていては感覚は磨かれませんよね。高級レストランではどのようなふるまいをすればよいか、マナーのレッスンを自宅でいくらしても、実際にその場所で体験してみないとその雰囲気は味わえません。
実際に本物に触れることで、そういった場所に出入りする心構えを学んでいるのです。
「無駄な贅沢」をしないのが、華僑のスタイル。
では、そんな彼らはどのような財布の持ち方をしているのでしょうか?
財布には大金を入れる!
無駄使いをしないためには、大金を持ち歩かないようにすればいいのでは? というのは、一つの考え方です。
たしかに、手元にお金がなければ、衝動買いや無駄なものを買わなくて済みます。しかし、お金がないことで千載一遇のチャンスを逃すこともあり得るわけです。
そもそも、「使わないために持たない」のでは、お金に対する感覚を磨こうにも磨けないので、お金を増やす術も身に付きません。
華僑の人たちは、いつめぐってくるかわからないビジネスチャンスをモノにするために、現金を最低でも10万円は財布に持ち歩くといいます。
彼らの考え方は「節約」して「貯める」ことではなく、「使って」「増やす」ことだからです。
風水を取り入れる!
華僑の人たちは、風水を重視します。
日本では風水を占いの一種としてとらえがちですが、中国風水は数千年の歴史を持つ、帝王学の一種。建築や不動産購入、ビジネスの取引の際も、開運・成功の法則である風水にのっとって決定します。
日本では財布の色も風水で決めると良いなんて言いますよね。
ここで注意したいのが、「日本風水」と「中国風水」の違い。
「日本風水」では、たとえば金運アップのために財布の色は黄色や金色が良いとか、緑色は安定の色だから財布の色に向いているとか言われます。
一方、赤い色はお金を燃やす、青い色はお金を流すので財布には向かない色だとも。しかしこれ、実は家相を元にした色なのだそう。家と財布は違いますから、自分が持つ財布にふさわしい色かどうかはまた別物という見解もあります。
「中国風水」を元にした財布の色選びは、まずは自分の「行」を知ることから始めます。中国風水には五行(木・火・土・金・水)があり、自分の行に合った財布の色を持つべきとされます。
ポイントは、その色は自分の行に属する色ではない、ということ。
五行には相性があり、支配される行、支配する行というのがお互いにあります。その、支配する行の色を持つと、弱点の克服につながるために金運が上がるのです。
結論だけ述べると、以下のようになります(「自分の五行の色」→中国風水的に良い財布の色)。
- 木
- 黄色や金色
- 火
- 白色や銀色
- 土
- 黒色
- 金
- 青色
- 水
- 赤色
つまり、もし自分の行が「水」であれば、日本風水的には絶対NGとされる赤色が、お財布の色としておすすめということです。
まとめ
お金に対する考え方によって、お財布の持ち方も変わってくるようです。
ぜひ華僑の人たちのお金の捉え方を参考にして、「貯まる財布」よりも「稼げる財布」を持ってくださいね。