私たちはたくさんの色に囲まれて生活していますが、一つ一つの色に意味があることをご存知ですか?今日あなたが来ている服、今目の前にあるパソコンやタブレット、スマートフォンの色、いつも眠っている布団の色、その一つ一つに意味があるのです。今回は、日本人を象徴する髪の色、黒について意味をご紹介します。

黒ってどんな色?

○恐怖から強さへ

黒は、白と並んで私たちの生活において非常に身近な色です。身につけるもの、インテリア、乗り物などどんなものにも対応できる万能色でもあります。動物や植物にも黒を取り入れているものが多く、自然界においても馴染み深い色です。特に私たち日本人には、髪の色、目の色として象徴的な色となっています。墨、鉛筆の色である黒は活字においても一般的な色です。

今では公共性の高い色となっている黒ですが、古代は闇の色、悪魔の象徴など恐怖や不吉の意味合いが強くありました。安価で黒のもとになる染料が手に入ったこともあり、身分が低い者が身につける色とされていた時代もありました。

今日のように黒が身近になったのは、人工的な光すなわち電気の発達によるのではないかと考えられています。電気の発達により闇に対する恐怖が減り、黒が持つ強さが注目され現代のイメージが出来上がったのでしょう。

○イメージアップした黒

黒が持つ強さは、外への攻撃性より守りの意味の方が強くあります。それは黒が恐怖の象徴だったころ、恐怖から逃げ守ってもらう場所が何かの物陰である暗いところ、すなわち黒だったからかもしれません。

黒は何色にも染まらないという点もポイントです。他の色を混ぜても変わらない黒は、他に影響されない強い信念を意味し、裁判官の法衣や僧侶の袈裟に用いられています。

黒は染色技術の発展とともに高級な色とされるようになり、イメージアップしました。今ではカッコイイ色、フォーマルな色、オシャレな色というイメージがありますね。

黒の効果で無駄遣いをストップ

黒が持つ意味をうまく生かすために、ぜひ取り入れてほしいアイテムが財布。黒い財布は種類もデザインも豊富で、ともするとありきたりに思えてしまうかもしれませんが、その効果を知れば納得できるのではないでしょうか。

黒には何色にも染まらない強さと中のものを守る意味があります。財布の中身といえば、お金。つまり、黒い財布は出来心による衝動買いを抑え中のお金を守ってくれるのです。気が付けばお金が無くなっているタイプの人には特におすすめです。昨今、節約術を取り上げた本が話題に上っていますが、コツコツと節約するのが苦手な方は無理に節約しようとせず財布を黒にしてみてください。

お金はみすぼらしい物より高貴なものを好みます。ファッション性もあり高級感もある黒の財布で無駄遣いを抑え、緩みがちだった財布のひもを締めてみてはいかがでしょうか。